〔本を選ぶポイント〕
1.絵が語っているか
『かいじゅうたちのいるところ』 『ちびっこひぐま』
2.文章がよく練られているか
『ハメルーンの笛吹き』
3.ストーリーがおもしろいか
『どろぼうがっこう』 『3まいのおふだ』
『きっとみんなよろこぶよ』
『ひとりぼっちのかいぶつといしのうさぎ』
4.子どもの心が運動するもの
『よかったね ネッドくん』 『だめよ ディビット』
5.子どもがよく描かれているか
『ぼくらのむしとり』
〔本の読み方〕
1.下読みをする(3〜4回)
2.読みたい本を選ぶ
3.絵をかくさないようにページをめくる
4.途中で説明をしない
5.オーバーに表現しない(目線が読み手に来てしまう)
6.感想をひきださない
〔おすすめ絵本〕
『かいじゅうたちのいるところ』(1975年)
子どもだけではなく大人も楽しめる数少ない作品である。もしこの作品を楽しめなければ、それは、読者が童心を忘れて久しいことを示す、なによりの証拠だ。…主人公のマックスは、オオカミの着ぐるみを着てやったいたずらの罰に、夕食ぬきで寝室へ追いやられる。ところがびっくり、部屋はいつの間にか森になり、マックスはそこで思う存分あばれ、遊びはじめる…。センダックのカラーイラストは美しい。おそらく彼の作品の中で最高のできであり、読者はページをめくるごとに新しい驚きに包まれる。不格好なパーツをそなえた体、大きすぎる目、といった野生の生きものたちは、かたや震え上がるほど恐ろしげに見えると思えば、とてつもなくユーモラスで快活な姿でページに登場したりもする。
文章がふてぶてしいほど次から次へと繰り出されるのがセンダックの特徴だが、こういったテキストのトーンのおかげで、夢の国と子どもの空想世界との間に漂う意識の流れが、ストーリーの中にそっくりそのまま、とうとうと流れている。
このおとぎばなしは、子どものころオオカミの着ぐるみの中で経験したあの忘れがたい気持ちよりももっと、ワクワクする感じを味わわせてくれる。読み終わった後には、「我が家に勝るものなし」とあらためてうなずかせられるのである。
『ハーメルンの笛ふき男』
ロバート ブラウニング, ロジャー デュボアザン/さく(2003年)
ねずみの大群に悩まされるハーメルンの町に、奇妙なかっこうの男が1本の笛を手にやってきた。その笛の音はねずみを川に溺れさせ、子どもたちも連れ去った…。有名な伝説をイギリスの大詩人ブラウニングが物語化。
『どろぼうがっこう』加古 里子 /さく(1973年)
表紙を遠目から見ただけで、かこ氏の絵本だとわかります。いつもながら、和風といいますか、紙芝居さながらの画風が好きです。最近の絵本にはない「しっかりとした輪郭」があります。
どろぼうたちが、大きなお屋敷に「遠足」に出かけます。ちょっと間抜けで、くすりと笑えます。どのキャラクターも視線が定まっていなくていくらか不気味なのも、また雰囲気があります。
『ひとりぼっちのかいぶつといしのうさぎ』 クリス・ウォーメル /さく(2004年)
時折出会いってあるのだとこの絵本にあって思いました。いつもいく本屋で何度も手にとって開いてはやめました。最後まで読むには勇気がいりました。表紙の怪物があまりにも怖くて。でも「お母さんこれ読んだ?!」という娘の声に背中を押され買いました。買って良かった。と心から思えました。それから職場でいろんな人に読んでもらいました。
怪物の立場からウサギの立場から深い感動が広がりました。ありがとうとたくさんの人に言いたくなる本です。
『よかったねネッドくん 』レミー チャーリップ/さく(1997年)
よかったね!(FORTUNATELY!)びっくりパーティーにしょうたいされ、ネッドくん、ニューヨークからとおいフロリダへしゅっぱつしたのはいいけれど…。いいことわるいこと、なんだかどんどんネッドくんにふりかかる。さあ、ネッドくんはぶじパーティーにたどりつけるのかな。
『だめよ、デイビッド』デイビッド シャノン /さく(2001年)
ものを壊すいたずらっ子のお話などおもしろいものか――親ならすぐに、そう結論づけてしまうだろう。確かに、イガグリ頭におおちゃくそうな目、意地の悪そうな笑みを浮かべたデイビッドの姿は――大人の視点から見ると――かなり戸惑うものがある。しかし、3、4歳の子どもはものの見方が異なるようだ。彼らにとっては、容赦(ようしゃ)のないデイビッドのいたずらは実にゆかいで、まさに日ごろのうっぷんを晴らしてくれるものらしい。
デイビッドがクッキーの入ったビンに手を伸ばそうとすると、どこからともなく聞こえてくるママの声――「だめよ、デイビッド!」。お風呂場からベタベタのまま出てきても、「だめ! だめ! だめ!」の声。裸のまま外に飛び出せば、「戻ってらっしゃい、デイビッド!」見開き2ページをたっぷり使ったイラストは、デイビッドのいたずらとむなしく響くママの叫び声だけ。
主人公の名前と著者の名前が同じなのは、もちろん偶然などではない。主人公のデイビッドは、本書でコールデコットオナー賞を受賞した著者のデイビッド・シャノンが5歳のときに書いた自画像がもとになっている。まさに、5歳当時のデイビッド・シャノンがそこにいるといっても過言ではない。(3〜6歳児向け)
『なつのいちにち』はた こうしろう/さく(2003年)
あついあつい夏の日。クワガタのいる山をめざしてぼくは走った。まっ白な日ざし、青い草のにおい…ページのなかからあふれだす夏。人気絵本作家の初めてのオリジナル創作絵本。
『ぼくらのむしとり』柴田 愛子, 伊藤 秀男/さく(2003年)
やけに、セミが鳴いているな。こんなときは、虫、たっくさん採れるんだぜ。なんか、すっごいやつ、つかまえられるかもしれないぜ−。今日は虫採り日和。4人の虫採り名人と一緒に、あなたも出かけませんか?
『あかいふうせん』イエラ・マリ/さく(1979年)
ぼうやのふくらませた風船が、りんご、蝶、花と、次々に変わっていきます。ページを開くごとに新しい場面の展開が新鮮な絵本です。
『かようびのよる』デヴィッド・ウィーズナー/さく(2000年)
その晩、あたりが暗くなると、なにかが起こる…。豊かなイメージのイラストレーションで描く、コールデコット賞・絵本にっぽん賞特別賞受賞作。1992年に福武書店から刊行されたものを再刊。
『あおくんときいろちゃん』レオ・レオーニ/さく(1979年)
おるすばんをしていたあおくんは、きいろちゃんと遊びたくなって家を出てしまいます。街でようやく黄色ちゃんに出会うと……。絵の具で描かれた青や黄色のまるが生き生きと動きまわり、絵本ならではの夢と感動をもたらしてくれる。作者が孫のために作ったという人間愛あふれる絵本。
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